「わたしの小さな生活」・報告

墨東まち見世2011、参加企画のご報告です。
「わたしの小さな生活」という、完全予約制の体験プログラムを紹介します。実際に人が住んでいる家を参加者に解放し、そこでの生活を追体験させる企画で、すぐ予約が埋まる人気の企画となりました。
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予約メールを送ると、家に招待状が届きます。指定された時間、場所で待っていると案内人が声をかけてきます。連れられて歩くこと、約15分、その小さな家の玄関前に到着します。事務的なやりとりを数分、それが終わると、参加者は家にたった一人取り残されます。そこから一時間、何の指示もありません。ただ、その家の中で生活するだけです。
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部屋は壁がほとんどなく、開かれた様子です。暖色のライトはどこに何があるか、その形は示してくれますが、詳細までは見せてくれません。猫がいます。私が体験したその日は、4匹の猫が一階に下りていました。歩くと、キシッと板間ならではの音がします。テーブルの上に紙の束があります。「わたしの小さな生活」と題されたその紙には、物語が書かれていました。
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リノベーションされた古民家での生活感を、実体験を通じて感じさせるこの企画。体験した方にお話を聞くと、猫と遊ぶ人、物語を読む人、30分ほどで家を出る人、猫が膝の上に乗ってしまい身動きが取れず2時間ほど家に滞在することになった人など、過ごし方は様々でした。家はいくつもの「小さな生活」を包み続ける場所なんでしょうね。長い年月、そして、いくつもの家族や人を住まわせた古民家に、貴重な体験をプレゼントされる企画でした。
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