【ご報告】みんなで一日中、あれこれ企画を練ってみる、まち見世オープン会議 7/22

墨東まち見世2012事務局のヨネザワエリカです。
2012年度がスタートし、墨東まち見世では
参加者による企画会議(※)が既に6回開催されています。
会議の議論の中から生まれた
オープン参加型の会議「まち見世オープン会議」について
ご報告させていただきます。
◆みんなで一日中、あれこれ企画を練ってみる、まち見世オープン会議◆
日時:2012年7月22日(日)13:00-20:00
場所:まち見世案内所 京島3丁目 キラキラ橘商店街交番斜め前
この「まち見世オープン会議」は企画会議メンバーが、自発的に「企画についてゆるゆるとメンバーが議論できる場を設けたい」と声を挙げ開催されたもの。午後から夜まで解放されたキラキラ橘商店街の「墨東まち見世案内所」で、墨東エリアのマップを見ながらメイン会期の企画について、企画会議メンバーで共有し、意見を交換していました。USTREAMで配信していましたので、その様子をご覧になった方もいるのでは?
R0039112.jpg
ぞくぞく人が集まります!
DSCF3015.jpg
夜になっても議論はやみませんでした。
壁に貼られた模造紙には、墨東エリアで活動する様々な企画が記入され、
メイン期間の企画のブラッシュアップをしています。
2012年から初めて墨東まち見世に参加する方と継続して関わっている方とが
今までに無い企画を相談しあう様子も見ることができました。
季節はずれに涼しい夏から暑い夏に移行する
ちょうど境目にあった7月22日は、案内所もすごしやすく
入れ替わり立ち替わり何人もの方に来場いただきました。
DSCF4910.jpg
来ていただいた皆さま、ありがとうございます!
メイン期間が待ち切れませんね!
※墨東まち見世2012企画会議:
墨東まち見世のネットワークプロジェクトの参加企画や内容について検討するほか、プロジェクトの運営について必要な事柄を決定する、 まち見世の活動を牽引して行くためのフォーラムです。本企画会議は、墨東まち見世2012の活動目的・ミッションに賛同し、企画立案や運営に責任を持って関わる意欲のある有志が中心メンバーとなって構成されています。

「わたしの小さな生活」・報告

墨東まち見世2011、参加企画のご報告です。
「わたしの小さな生活」という、完全予約制の体験プログラムを紹介します。実際に人が住んでいる家を参加者に解放し、そこでの生活を追体験させる企画で、すぐ予約が埋まる人気の企画となりました。
DSC_9918.jpg
予約メールを送ると、家に招待状が届きます。指定された時間、場所で待っていると案内人が声をかけてきます。連れられて歩くこと、約15分、その小さな家の玄関前に到着します。事務的なやりとりを数分、それが終わると、参加者は家にたった一人取り残されます。そこから一時間、何の指示もありません。ただ、その家の中で生活するだけです。
DSC_9933.jpg
部屋は壁がほとんどなく、開かれた様子です。暖色のライトはどこに何があるか、その形は示してくれますが、詳細までは見せてくれません。猫がいます。私が体験したその日は、4匹の猫が一階に下りていました。歩くと、キシッと板間ならではの音がします。テーブルの上に紙の束があります。「わたしの小さな生活」と題されたその紙には、物語が書かれていました。
DSC_9935.jpg
リノベーションされた古民家での生活感を、実体験を通じて感じさせるこの企画。体験した方にお話を聞くと、猫と遊ぶ人、物語を読む人、30分ほどで家を出る人、猫が膝の上に乗ってしまい身動きが取れず2時間ほど家に滞在することになった人など、過ごし方は様々でした。家はいくつもの「小さな生活」を包み続ける場所なんでしょうね。長い年月、そして、いくつもの家族や人を住まわせた古民家に、貴重な体験をプレゼントされる企画でした。
DSC_9925.jpg

〈きおくレストラン〉・報告

墨東まち見世2011、参加企画のご報告です。
EAT&ART TAROさん、住中浩史さん、鈴木真由子さんによる2つの食のアートイベントが、昭和初期古くからある旧家で開催されました。鈴木真由子さんは墨東エリアに生まれ育った地域の人。彼女にとってこの旧家は慣れ親しんだ「隣にあるおばあちゃんの家」です。
DSC_5275.JPG
このイベントは〈きおくレストラン〉と〈りのべカフェ〉と2部構成になっています。まず11月12日~13日に開催された〈きおくレストラン〉について紹介いたします。
DSC_5293.JPG
玄関をくぐると、ふすまの向こうに宴会の音が聞こえます。最初、観客はその宴会ではなく、右にある扉を通るよう指示されます。扉の先には洋間があり、なつかしい音楽が流れています。それは昭和33年の紅白歌合戦の様子でした。ふっくらとしたソファがあり、そこに座ると目の前のローテーブルに昭和33年の新聞、昭和33年のくらしの手帖が置かれています。出された飲み物はダルマウィスキーかコカコーラ。昭和33年に発売されたアーモンドチョコをかじっていると、TAROさんが登場。〈きおくレストラン〉は昭和33年の大晦日を再現していると説明をしてくださいました。平成23年と昭和33年との大きな違いは、新聞の記事で感じる事ができます。メートル法の施行、美空ひばりさんの全盛期、薬事法施行前の広告表現、原子力発電本格始動による輝かしい未来、政治、社会、芸能、文化、何から何まで、今と大きく違います。
DSC_5301.JPG
じっくりと時代の違いを楽しみ、すっかり昭和33年気分になっていると宴会場へと案内されます。宴会のテーブルではビール片手にちらし寿司や天麩羅を頬張る先客が。テーブルに広がる料理は茄子と鯖の煮込み、大豆の天麩羅などなど、食べたことがありそうでない素朴で懐かしい料理です。ここでもTAROさんが登場し、料理の説明をしてくださいました。全ての料理は鈴木真由子さんのご実家が、昭和33年に出していた料理なんだとか。
DSC_5324.JPG
〈きおくレストラン〉を体験した観客は昭和33年の記憶を、場所と料理とを通じて体験することができました。11月12日には、鈴木さんのご親戚も会場にいらっしゃったそうで、鈴木家の正月そのものになったそうですよ。

ヒガムコSound Table・報告

墨東まち見世2011、参加企画のご報告です。
水戸街道沿いにある東向島珈琲店(以下ヒガムコ)で「ヒガムコSound Table」が開催されていました。
地元の人が多く訪れるこの店のカウンターでは、人と人との出会い、新しいアイデアの誕生など、毎日「何か」が墨東エリアに生み出されています。アーティストEAT&ART TAROさんはヒガムコを墨東エリアの地域資源だと考え、「ヒガムコSound Table」を企画しました。
higamuko_R0032868.jpg
録音された会話をプレイヤーから聞くことで、ヒガムコのカウンターで生み出される「何か」を感じる事ができる企画です。テーブル1つにつき、プレイヤーは1つ設置。芳名帳が添えられており、その一枚目には「8 やりましょう!」「9 ナメクジ祭り」「13 カウンターに座れない」などCDのサウンドトラックをモチーフにしたタイトルが14個。それぞれ、カウンターでの会話を要約したタイトルです。BGMは東向島珈琲店を訪れる客には耳なじみの定番曲。「ヒガムコ Sound Table!」とタイトルコールする声は耳なじみの女性スタッフの声。「この店」の「カウンターの会話」を聞かせてくれます。
tumblr_lti7121Mbs1r4790ao1_500.jpg
カウンターでの会話を楽しみながら、美味しい珈琲を飲んで時間を過ごす。次に東向島珈琲店に訪れた際には、勇気をふりしぼって念願のカウンターに座り、マスターと会話をしてみたいなあ。そんな気にさせてくれる企画です。はじめて訪れるお店のカウンターへの距離感は、はじめて訪れるまちとの距離感に近いものがあります。「ヒガムコSound Table」の体験は、カウンターへの距離だけではなく、まちとの距離を狭める勇気を与えてくれるかもしれません。

モノつくりっ手…・報告

墨東まち見世2011、参加企画のご報告です。
まち見世案内所のあったチャレンジスポット!鈴木荘で「モノつくりっ手…」が展示されていました。墨東エリアで活動をしている人の手を展示。加えて、その手が作っているモノの展示、ご本人を取材した記事のパネルがありました。
DSC_0086.jpg
展示されていたのは、この道55年というベテランの型抜き職人さんの手、苔玉づくりの職人さんの手、運送業を営まれている方、イラストレーター、ライター、革職人などなど。当たり前のことではありますが、すべての手が違います。傷が違う、色が違う、皺の深さ、肉厚、大きさが違う。その違いを楽しむことができました。また、一つ一つ見ていると、繊細なものづくりをしている人の手が案外ゴツゴツしている事に気づきます。作られているモノと作る手のギャップを感じることもできる展示でした。
DSC_4377.JPG
「モノつくりっ手…」はチャレンジスポット!鈴木荘の1階にある「紙工房 堂地堂」さんの企画です。毎週水曜日から日曜日までお店を営業しながら、手の撮影、取材、展示を進めていただきました。会場を訪れる度に増えていく手の数を見ていると、鈴木荘を「モノつくりっ手…」でジャックしようとしているんじゃないか、そんな勢いを感じる展示でした。

チャリティーガチャガチャ〈ガチャレンジ!〉・報告

墨東まち見世2011、参加企画のご報告です。
まち見世案内所のあるチャレンジスポット!鈴木荘1階「紙工房 堂地堂」さんの店先に、ネットワークプロジェクト参加企画の一つ「チャリティーガチャガチャ〈ガチャレンジ!〉」が設置されていました。ガチャレンジ!で手に入るガチャ玉(ガチャガチャの玉)は2種類あります。1つは、モノづくりに携わる作家さんや近隣ショップ・企業提供の作品が入っているもの。もう1つは、「紙工房 堂地堂」さんが小さな切手を加工してつくった豆本です。
318404_10150499836278448_830318447_11274198_735543290_n.jpg
赤いガチャガチャの機械は目立ちます。「ガチャガチャ!」「ゴトン!」という音も道行く人の興味をひきます。週末、人通りの多い鳩の街通り商店街では、このガチャガチャに立ち止まる人や、中を覗こうとする人、レバーを回す人、ガチャ玉を開けようと隙間に爪を立てる人、などなど。懐かしい光景を見ることができました。
tumblr_ltgim8YKcu1r4790ao1_500.jpg
ところで、豆本に姿を変えた切手は、とある女性が亡くなったご主人の思い出の品として大切に保管していたものでした。しかし、震災の後の津波の被害を受けた切手は、濡れ、思い出の品としての形を大きく変えてしまいます。そのまま大切に保管するか、それとも、切手としての機能や価値が無くなったそれを処分するのか。女性は思い悩み、何か別の形になってでもいいから役立ってほしい、残ってほしいと考えたのではないでしょうか。女性はガチャレンジ!企画者に相談。思い出の切手は豆本へと姿を変えました。チャリティーガチャガチャ〈ガチャレンジ!〉のチラシを見ながら、そんな事を想像してしまいました。
※チャリティーガチャガチャ〈ガチャレンジ!〉は東日本大震災復興支援のチャリティーを目的に墨東まち見世に参加しています。

とくべつなあくび@チャレンジスポット!鈴木荘

事務局の中島です。
10月9日(日)〜30日(日)、旧S家で行われていた「とくべつなあくび」の映像作品の展示が、
チャレンジスポット!鈴木荘2階で観ることができます!今回は、チャレンジスポット!鈴木荘バージョンの映像作品に仕上げっています。旧S家でご覧になった方も、なれなかった方も
楽しめる作品になっておりますので、是非ご覧いただけたら思います。

一生の一冊・報告

事務局のエリカです。
10月21日から10月28日までチャレンジスポット!鈴木荘202号室で、放浪書房さんの「一生の一冊」が開催されました。「一生の一冊」とは「人生の節目や岐路で影響を受けた本」です。墨東エリアで活動をされている方の「一生の一冊」を展示するこの企画には、大人から子どもまでたくさんの方にご来場いただきました。事務局のメンバーも「一生の一冊」を提供していたんですよ。
ishoisatsu02.jpg
23日には女優さんによる絵本読み聞かせのイベントもありました。1時間に1回のペースで開催された読み聞かせは、子どもがたくさん静かに耳を傾ける回もあれば、女性が一人で、つまり一対一で読み聞かせる回があるなど、バリエーション豊かな企画になりました。
ishoisatsu.jpg
ご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。また、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
ところで、本を提供いただいた方の一生はこれからも続きますし変化していくでしょうから、しばらく経ってお話を聞いてみると、まったく違う「一生の一冊」を紹介してくださるかもしれませんね。

物々交換本棚ブックツリー・報告

事務局のエリカです。
終了した企画のご報告です。先日、10月23日から10月28日までチャレンジスポット!鈴木荘201号室で「物々交換本棚〈ブックツリー〉」が開催されていました。
btree01.jpg
木をイメージして作られた本棚にある本は、読み終わった本や誰かに読んでもらいたい本を持ち寄っていただき物々交換をしていただくことで持って帰ることができます。会期中に棚の様子が変わっていくは面白いですよ。
このブックツリーは鳩の街通り商店街の「こすみ図書」さんでも開催されていた企画です。場所が変わると棚の様子も変わります。色々な場所で見てみたい企画でした。
btree02.jpg

《ネットワークプロジェクト》参加企画決定!

墨東エリアで普段からアートイベントや創作活動に取り組む拠点が,
様々なプログラムを展開する《ネットワークプロジェクト》。
「企画会議」での審査を経て,参加企画が決定しました。
networkproject.jpg
企画一覧はこちら
《おしょくじプロジェクト》
三宅航太郎+おしょくじ営業所
《こすみ図書リノベーションプロジェクト》
昆野純子(こすみ図書)+平岡直子(PARCO DRAW STUDIO)
《子まちづくり》
ティトス・スプリー
《「サンタさんやって来て!」プロジェクト》
靴郎堂本店/佐藤いちろう
《自転車部シネマカフェ》
自転車部
《スカテン night fever》
枕橋茶や、スカテン/定点観測実行委員会
《すみだ百花蜜プロジェクト》
すみだ百花蜜プロジェクト実行委員会
《すみだフリオコシ ~フリの現場・現場のフリ~》
鈴木一琥,高垣達郎
《第二回・京島路地園芸術祭》
村山修二郎
《玉の井 SHOW ROOM》
水内貴英
《寺子屋住まい隊》
ひと・まち・住まい方研究室(NPO法人向島学会内)
《平岡直子個展 家をつくる青年》
平岡直子(PARCO DRAW STUDIO)
《墨東大学》
bockt
《ぼくとうとぼく》
北村伊知郎
《墨東文庫》
木村健世
《町影【machi kage】》
dance&music&film
《向島・路上幻燈会&蜃気楼テレビ》
中里和人+東京造形大学大学院生
《文字屋&書道戦隊スミレンジャー》
曽我卓史
《レトロクッキング2010》
EAT&ART TARO
ホームページでも紹介する予定ですが,
実際にどんな企画なのか,「墨東まち見世2010」に足を運んでいただき,
ご自身の目で,ご確認ください!