【レポート】JohnYellow | percentage/personification at float

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John Yellowの展示を見るのは3回めだったかと思います。今回はキャンパスのサイズが同じものが丁寧に並んでいるひと部屋と、多分少しサイズが大きめの(でも形状は同じ正方形)キャンパスに描かれた作品が置かれたひと部屋という二部構成。floatのf/galleryは基本的には1部屋だけなのですが、今回のJohn Yellowの展示に際してひと部屋急遽つくられた様です。

図師さんの企画です。図師さんの企画は毎回、どっしりとしたテキストが用意されています。今回も同様に、John Yellowの描き方の指摘やそのコミュニケーションの中で感じたこと、中平卓馬との共通点の指摘など。あの紙のまばらなサイズは、書いた後に、まるで活版を並べるかのようにパラグラフを並べ替えたのでしょうか。

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John Yellowがこれからどう描いていくのか気になります。

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JohnYellow solo exhibition
PERCENTAGE/PERSONIFICATION

企画:図師雅人

会期
2016年8/1(月)-7(日)
13.14 20.21 27.28(土日)
13:00-19:00
(8/7以降は土日のみのオープンとなります。)

会場
float
〒131-0044 東京都墨田区文花2-6-3 1F
東武亀戸線 小村井駅より徒歩3分
とうきょうスカイツリーライン 押上駅より徒歩20分
staff@f-l-o-a-t.info
http://f-l-o-a-t.info/
http://www.facebook.com/float.info

【レポート】竹下昇平・新井五差路「すべて眺めのいい、」| spiid

京島に新しくできたスペースspiidでの最初の展示。カタコンベという中野にあるシェアスタジオでの展示にちらほら名前を見たりして気になっていた新井さんが墨田区で展示をされるということで向かいました。

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写真と絵画の二人展。植栽の多い風景ばかりだからつい「撮影は墨田区ですか?」と聞いてしまったのですが、実は中野区がほとんどとのこと。視点が、気になる点が、風景の読み解き方が似ていると、あまり場所は関係ないのかもしれません。(とはいえ、微妙な違いは見つけられるかもしれませんが)

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竹下さんは、アイフォンで撮影した風景をアイフォンの画面を見ながら描いています。新井さんは気になった風景を写真におさめた後、それをじっくりと見つめながら文章をしたためてらっしゃいます。

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「眺めのいい」と言えば聞こえがよくて気持ちがいいけれどもそこにはある一定の距離がどうしようもなく存在しているんですが。お二人はその距離を保ちつつもそれぞれの仕方で埋めようとしているかに見えます。いや、埋めようとしているように見えるけど距離を置こうとしているのかもしれないですね。

風景を「いい眺めだ」と感じた時にある風景と自分との距離。まちの小さな風景にも同じ距離があります。距離を埋めながら距離をとる。そんな展示でした。

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竹下昇平・新井五差路 二人展
「すべて眺めのいい、」
8月1日(月)~7日(日)12時~21時
場所:spiid(東京都墨田区京島3-30-6)
https://www.facebook.com/events/1219765638034255/

【レポート】 ハトウィン写真展

鳩の街通り商店街あをば荘というオルタナティブスペースが企画した展示が行われました。商店街で10月に行われたイベントの報告と商店街アーカイブプロジェクトのキックオフを兼ねたとても大事な展示でした。専門の知識/経験を携えた人に依頼する必要があり、「複数の企画者が美術や演劇、農業などそれぞれの関心に基づき、気軽に企画・発表を行なってい」るあをば荘とならばやりたいことができるんじゃないか、という期待から商店街があをば荘に依頼し、実現した企画です。その期待を大幅に上回る素晴らしい展示になりました。

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依頼から展示まで30日程度という、びっくりするくらいに短い準備期間でしたが…写真の研究をしていた美術館の学芸員、美術コーディネートしているアーティスト、各種展示の現場を経験している現在大学院生、という最強の布陣であっという間に展示のコンセプト立案からプレゼン、準備から実施まで駆け抜けました。

会場は2つ。

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1つ目の会場は入り口近くの空き店舗です。受付では展示の趣旨を説明したり、フォトの街通り商店街として過去の写真を集めていることを伝えます。プロジェクターの画像がぼんやりと映っている白い幕をくぐって奥に進むと、第2回ハトウィンのイベント写真と古い鳩の街の写真が展示されています。

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2つ目の会場は飲食店2階にある元住居を活用したスペース。ハトウィン写真館の写真と鳩の街通り商店街の過去の写真をいくつかを展示していました。普段は入ることができない場所を活かしたインスタレーションはさすが。玄関をあけて階段をあがると、鳩の街通り商店街の始まりから現在までの出来事が年代とともに窓や壁に書き出されていることに気付きます。そして展示されている写真は数ヶ月前の過去、数年前の過去、数十年前の過去。様々な過去が整理/混在、つまり商店街の「過去」と出会うわけです。鳩の街はその長い歴史のせいか、特定の時代のイメージばかりを持たれがちです。しかしそれ以外にも様々な(生々しい)過去があるのだと気付かされます。階段をおりて扉をあけようとすると出会うテキストににやりとしてしまいます。

展示にあたって鳩の街入り口にあるおそば屋さん玉屋さんや、立花美容室の松橋さん、花よしの内田さん、鳩組の林さん他たくさんの方に資料ご提供をいただきました。それぞれの持つ鳩の街の過去は違っていて、何だろう、やはりレトロというわかりやすい一言ではくくれません。複雑という言葉は適していないんですよね。絡まっているのではなくて、紙が何枚も重なっているようなある意味シンプルな構造。ただ今回垣間見た一部の過去からわかるのは、商店街のアーカイブは一筋縄ではいかないということです。

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全てをアーカイブすることはできません。ただ集められたいくつかの過去から、ぼんやりと全体の豊かさを想像することはできます。同時にこれから商店街という場所が持つ/生みだすであろう風景や機能といった未来を想像することだって可能です。何か前に向かう原動力/エネルギーの種としてのアーカイブが動きだすのではないか。そう思わせてくれる展示でした。

あをば荘の皆さま、本当にありがとうございました!!

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ハトウィン写真展:ある日の鳩の街、わたしとオバケ

日時:
2015年12月19日(土)、20日(土)
11:00〜日没まで

場所:
鳩の街通り商店街
旧たじま倉庫/墨田区向島5-50-11
天ぷらハナヨシ2階/墨田区東向島1-24-19 2階

主催:
鳩の街通り商店街振興組合
http://hatonomachi-doori.com/
http://blog.livedoor.jp/hato2618/
https://www.facebook.com/hatonomachi

企画:
あをば荘